香川県は、地震や津波についての独自の被害想定を10年ぶりに見直しました。

被害想定の見直しは、有識者で作る検討委員会が約1年かけて行ったもので、きょう(7月1日)開かれた会議で公表されました。

(香川県地震・津波被害想定検討委員会 金田義行委員長(香川大学特任教授))「能登半島地震とか、熊本地震とか、いろんな地震があっていろんな課題が生まれてきたと思うので、それらを踏まえてわかりやすい被害想定をつくろうと」

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10年ぶりとなる今回の見直しでは、詳細な地盤データや潮位データの最新の観測結果を反映しました。

最大級の南海トラフ地震が起きた場合、ほとんどの地域が「黄色」の「震度6弱」です。「オレンジ色」の「震度6強」は今回、高松平野の中央部や三豊市から中讃の内陸部まで広がりました【画像②】。

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観音寺市や東かがわ市、三豊市の沿岸部の一部で「赤色」の「震度7」です【画像③】。琴平町は「震度6弱」から「6強」に修正されました【画像④】。

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津波の被害は、1センチ以上の浸水面積が県全体で15%広がり、特に高松市と坂出市で増えると想定されています。

(香川県地震・津波被害想定検討委員会 金田義行委員長)
「揺れが強い地域だったり、浸水が広がる地域だったり、それぞれいろんなところあると思うんですが、あまり一喜一憂せずに想定に基づいて自分たちが次のステップとしてどんな備えができるか、対策ができるかということを考えていただきたい」

香川県では、この夏に地域特性を踏まえた人的・物的被害の推計を取りまとめることにしています。