■死亡した男性(当時)の妻の供述調書
「夫は家族に優しくこども思いで、娘と息子にとってかけがえのない存在だった。家族には『ピーちゃん』と呼ばれ、愛されていた。遺品や部屋を片付けられず、夫がいなくなった現実を受け入れられない。犯人の名前すら知りたくない。考えると憎しみしかわかない。犯人に主人と同じ目に合わせたいという怒りを抱いている。どうか『ピーちゃん』の無念を晴らしてほしい」。

論告の後、宮西被告は証言台に立ち、「被害者の話を聞いて、気持ちの整理が追いつけなくて、申し上げたい事はあるんですけど、ちょっと何も申し上げられません。すいませんでした」と最後に意見を述べました。
“声”が聞こえる異常を誰にも相談できず、1人で怒りを抱き、身勝手な理由で犯行に及んだ宮西被告。
裁判員は被告の責任能力に、どう判断を下すのか。判決は7月2日の午後に言い渡されます。
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