仮設住宅に住む集落の住民 顔を合わせれば“別所谷町”の話

自宅は準半壊の判定を受け、倉山さんは2024年9月から、6キロほど離れた輪島市山岸町にある仮設住宅に住んでいます。

ここでは市内に残った別所谷町の20世帯余りが暮らしています。

倉山邦雄さん「(みんな)近辺に住んでいる。顔を出したり、外に出たら声掛けをしてコミュニケーションをとっている」

外で馴染みの仲間と話す時は、震災のことを忘れられるといいます。

同じ集落に住む小坂朗さん「声をかけながら『生きとるか?』と言って、『生きとるぞ』と言ったりする」

倉山邦雄さん「集落の人にはみんな声かけしたり、そこは(以前と)変わっていない」

別所谷町の12世帯は5月、自宅に住むことが困難とされる長期避難世帯に指定されました。

倉山邦雄さん「住めるなら(別所谷町に)住みたい、みんなそう思っている」

小坂朗さん「畑もあるし」

倉山邦雄さん「みなさんの思いはそうだけど、住める状態じゃない」

小坂朗さん「それで弱っている」「水も来ないし住めない」

倉山邦雄さん「道中にしてもいつ山崩れになるかわからない、孤立するかわからない」