そして、11月4日。

プロジェクトに携わったおよそ20人が県立大に集まりました。加工品の試食会です。秋川牧園からは柿とヨーグルトを混ぜて作ったジェラートとバゲットにも合うソース。木原製作所からはじっくり低温で乾燥させた2種類のドライフルーツが持ち込まれました。収穫でお世話になった仁保地域の人たちと試食します。
仁保地域の人
「渋みのいやな感じはないね」
ジェラートの上にドライフルーツをのせたコラボ商品も作ってみました。
木原製作所 開発部 土屋信太郎部長
「ジェラートは柿と一体感があっておいしいですし、食べやすいですね。セミドライはもしかしたら違う方法で食べたほうがおいしいかもしれないですね」
ソースは素材の味を主張したほうがいいのでは?おつまみになるドライフルーツを作ってみては?改善点やアイデアも出てきました。夢は広がります。
秋川牧園 マーケティング室 光井祥子室長
「この機会をもって、今まで知らなかった新しい食材のおもしろさを知ることにもなったのはよかったなと思っています」
木原製作所 営業部 長弘栄部長
「温度と風、これを何度にして風をどの程度の強さで当てるのか、こういったものを今後検証していく必要があると思います」
地域の人は、悩まされ続けている鳥獣被害の軽減に期待を寄せます。
仁保地域の柿とり名人 吉廣利夫さん
「地域の活性化に加え、鳥獣害のことについてもいい影響があると思いますので、続けていって欲しい事業です」
実際に収穫から加工まで一連を体験した学生たちも構想に自信を深めたようです。
県立大学の学生
「大学生の私でもすごい楽しいものだったので、小さい子どもさんとかファミリー層とかにも体験してもらいたいなと思いました」
見過ごされてきた放置柿の問題。ピンチをチャンスに変えることができるのか。となりの柿プロジェクトは来年の本格始動を目指しています。
斉藤教授
「プロジェクトを通して今まで全然見向きもされなかった柿がとたんに価値をおびて、地域文化の継承なんかにもつながっていって、もっと山口県の山の資源に目を向けるきっかけになるんじゃないかと思います」