世界遺産の島「屋久島」からスポーツで世界を目指す。中学生を紹介します。

屋久島の南東部にある安房地区。港近くに倉庫があります。

練習しているのは、屋久島ウエイトリフティングクラブの中学生たち。場所はなんと冷蔵庫の中です。
(指導者 西川良司さん)「場所は屋久島町から借りている。用具はOBの子が持って来てくれた。使ってくださいと。ラックは私が作りました。手作りです」

高校・大学でウエイトリフティングをしていた西川さん。出身の屋久島にクラブを立ち上げたのは8年前です。
(西川良司さん)「屋久島という小さな島から日本もしくは世界に羽ばたく選手が出てくることが目標」

安房中学2年の大平芽沙選手。ウエイトリフティングをはじめてまだ1年ですが、来月はじめて全国大会に出場します。自分の体重より重いバーベルを持ち上げます。
(安房中2年 大平芽沙選手)「ウエイトリフティングをする時に友達は驚いていた。『筋肉モリモリじゃない』と言われた。重いバーベルを上げると達成感があってすごく楽しい」

日本一の選手もいます。安房中学3年の江口選手。名前は鉄生です。
(安房中3年 江口鉄生選手)「はじめたのは小学6年の3学期。『筋トレをしない』と友達に言われて」

マッチョな体になりたいとはじめたウエイトリフティング。半年後に出場した全国大会ではいきなり2位に。去年は一つ上の姉・美砂さんときょうだいで日本一になりました。
(西川良司さん)「細かく言わなくても自分の感覚でバーベルを上げることができる。自分がこれまで見た中でも違うモノを持っている」

1年でさらに記録を伸ばす江口選手。体重は53キロですが、今は90キロのバーベルを持ち上げます。
(江口鉄生選手)「今年の目標は全国大会で日本一を防衛したい。将来はオリンピックを目指している。高校の3年間で日本のトップレベルに入るぐらいの力をつけたい」