働きすぎによる健康被害が後を絶ちません。厚生労働省は、2024年度の「過労死等」に関する労災補償状況を取りまとめ、公表しました。
「過労死等」とは、過重な業務による脳・心臓疾患や、仕事による強いストレスを原因とする精神障害、あるいはそれらによる死亡を指します。
今回の集計では、過労死等に関する労災請求件数が4,810件に上り、前年度に比べて212件増加しました。さらに、労災保険給付の支給決定件数は1,304件と、前年度から196件増加しています。このうち、死亡・自殺(未遂を含む)の件数は159件で、前年度比21件の増加となりました。

今回の結果から、現代社会における労働環境の厳しさ、そして働く人々にのしかかる重圧が依然として深刻であることがうかがえます。