近年、夏の猛暑によるコメの品質低下が懸念されているなか、宮城県大崎市の県古川農業試験場で高温に強いコメの開発が進められています。

気になるコメの味を研究員らが確かめました。
炊き上げられたのは、優良品種としての登録が期待されている「東北247号」です。

「東北247号」は、ササニシキやひとめぼれなどを開発した宮城県古川農業試験場が夏の高温にも耐えられるコメを目指し2018年から育成しています。

2025年からは、実際に試験場内の田んぼでの試験栽培が始まり、5月に田植えをして育てられてきたイネが9月に刈り取られました。


試験場によりますと、2025年の猛暑のなかでも問題なく生育し、収穫後の調査でも高温障害によってコメが白く濁る「白未熟粒」がかなり少なかったということです。

気になるのは…味です。
東北247号が炊き上げられ、コメの開発にあたっている研究員らが食味を確かめました。

食味を確かめた研究員:
「つやもあって甘味もあってバランスのとれた、とてもおいしい食味だった」

11月6日の食味の調査では、ひとめぼれなどと比べても遜色がないなどと高く評価され、研究員らは新品種誕生への手応えを感じていました。
宮城県古川農業試験場・増田 秀平・研究員:
「近年高温でコメに障害が出ているということもありますが、そこはクリアできると感じていますので、県内の農家に早く届けられるような気持ちでこれからも試験を続けていきたい」




高温に強いコメと期待される「東北247号」は2026年も試験栽培される予定になっていて宮城県は、2027年2月に県の優良品種としての登録を目指しています。














