タケノコ採り中にクマに襲われ、2人が死傷した大町市では、クマの目撃情報が増えているため市内で集中点検が行われました。
県のクマ対策員や市の職員などおよそ15人は、市内7か所で1日をかけてクマが出没した場所を回って現場の状況を確認しました。

このうち、22日にタケノコ採りをしていた男性2人がクマに襲われ、1人が死亡した八坂の山林では、警察や県の職員から当時の状況を聞き取り、クマの痕跡などを調べました。

クマ対策員 濵口あかりさん:「現場となったところは、誰も近寄る人が頻繁に来ないということで、クマが隠れながら過ごすには居やすい場所かな」
大町市では、きょう(26日)だけでクマの目撃情報が6件あり、この季節はネマガリダケや柔らかい葉などを探して人里近くの山林に降りてくるクマが多いといいます。
クマ対策員 濵口あかりさん:「クマがいるかもしれないと思いながら、しっかり鈴とか、音の鳴るものを持って注意してほしい」
大町市はクマ出没警戒警報を出していて、クマ対策員は「生ごみを放置しないなどクマを寄せつけない対策も必要」と話していました。