ラーメン業界を意識しての価格設定 海外店舗も視野に?

出水キャスター:
牛丼の並は498円ですから、そこから新メニューは200円ほどアップした税込767円という金額です。この価格にした裏側も、成瀬社長に直接、聞いてきました。
吉野家 成瀬哲也 代表取締役社長によると、「世の中ではラーメン1杯『1000円の壁』と言われているが(吉野家のまぜそばは)税抜き価格600円台。1000円を超えて生業にしている人たちに負けない価格設定に」とのこと。
ラーメン業界を、ある種意識しての価格設定になっているということです。

そして、他にもこういった戦略があるようです。
吉野家 成瀬哲也 代表取締役社長は「小麦はコメと同等以上の消費をする食材。近年増加しているインバウンドの方々にも、大変ご興味をもってもらっている」とも話しています。
最近、インバウンドの方が増えています。こういった方々は、普段から麺の方を食べていて、慣れ親しんでいますので、大変興味を持ってもらっているということです。
フードアナリストの重盛高雄さんによりますと、「外国人観光客に日本でまぜそばの魅力を知ってもらい、将来的には海外店舗でも提供していくきっかけにしたいのでは」と分析していました。

慶應義塾大学教授・教育経済学者 中室牧子さん:
私もアメリカで暮らしていたことがあるのですが、ラーメンや蕎麦みたいに、つゆものから啜るというのが、外国人は少し苦手という人が多いんです。でも、(新メニューは)パスタっぽい見た目でもあるし、外国人に受け入れられやすいかもしれないですね。
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<プロフィール>
中室牧子さん
慶應義塾大学教授 教育経済学者
教育をデータで分析
著書「科学的根拠で子育て」