G20=主要20か国・地域の首脳会議がきょうから南アフリカで開かれます。アメリカが欠席する異例の事態となり、首脳宣言の採択は難航する見通しです。

G20首脳会議は南アフリカのヨハネスブルクで22日から2日間の日程で行われます。

災害への対策や公正なエネルギー転換、重要鉱物をめぐる課題など世界経済や国際社会の主要な問題について話し合われる予定です。

日本からは高市総理が出席するほか、イギリスのスターマー首相やインドのモディ首相などが現地入りました。

一方、アメリカのトランプ大統領は南アフリカで「白人が虐殺されている」などと主張し、政府関係者を派遣しない方針を表明。ホワイトハウスのレビット報道官は20日の記者会見で、公式協議への参加を改めて否定したうえで、来年の議長国として紹介を受ける閉幕の行事には代表者が出席すると説明しました。

これに先立ち、南アフリカのラマポーザ大統領は20日の記者会見で「アメリカ政府が何らかの形で参加する可能性がある」として、現在も協議が続いていると述べていました。

首脳会議では毎回、成果文書として首脳宣言や共同声明を採択してきましたが、全会一致が原則のため、アメリカの不在によって採択は難航する見通しです。