鹿児島県トカラ列島近海で6月21日から地震が続いています。福岡管区気象台が午前11時に発表した地震解説資料によると、6月25日午前10時までに震度1以上を観測した地震は405回に達し、このうち鹿児島県十島村(悪石島)で震度4を観測する地震が6回発生しています。当分の間、強い揺れを伴う地震に注意が必要です。
続く地震活動の状況 震度4が6回

今回の地震活動は6月21日午前5時頃から小宝島付近で始まり、25日10時までの観測では、震度4の地震が6回、震度3が20回、震度2が107回、震度1が272回発生しています。
最大規模となったのは22日午後5時15分に発生したマグニチュード(M)5.1の地震で、悪石島で震度4を観測しました。その他にも22日12時12分のM4.5、23日午前0時15分頃のM3.6、23日午後11時36分頃のM5.0、24日午前2時23分頃のM4.9、24日午後4時4分頃のM5.0の地震でも震度4を記録しています。

地震の発生頻度を日別に見ると、22日には119回、23日には178回の地震が観測されています。
過去にも繰り返す トカラ列島近海の地震活動 2021年には震度5強
福岡管区気象台の資料によると、トカラ列島近海では過去にも同様の地震活動が複数回確認されています。
直近では2024年6月18日から20日にかけても地震活動が続き、震度1以上を観測した地震が16回発生しました。(震度3:3回、震度2:4回、震度1:9回)
より活発だったのは、2023年9月で、9月30日までに震度1以上を観測した地震が346回(震度4:2回、震度3:25回、震度2:82回、震度1:237回)観測されています。この時の最大規模の地震は、9月11日午前0時1分に発生したマグニチュード5.3の地震でした。

さらに2021年12月には、12月31日までに震度1以上を観測した地震が308回発生し、最大規模の地震は12月9日午前11時5分に発生したマグニチュード6.1(最大震度5強)を記録しています。
地震に備えを
福岡管区気象台は「この地域では、過去にも地震活動が継続した事例があります。当分の間、強い揺れを伴う地震に注意してください」と呼びかけています。