“働き方のイマ”に注目する「work23」。“自分の上司は、自分で選ぶ”。そんな働き方がいま静かに広がり始めています。都内のある会社では、上司を選ぶ“総選挙”まで開かれているそうです。皆さんは、自分の上司、選びたいですか?

上司は“選ぶ”?熱気!上司を決める「総選挙」

約1000人が集まった都内のイベント会場には、熱気と期待、そしてスティックバルーンの音が響き渡ります。

現れたのはスーツ姿の男性4人。これはアイドルグループのコンサート…ではありません。実は彼ら、ストレッチの専門店「ドクターストレッチ」の店長たち。

店舗を統括するエリアマネジャーを総選挙で決めるというのです。

壇上では、候補者たちの熱のこもった演説が繰り広げられました。

新百合ヶ丘店 野田亮 店長
「のびのびと、自分らしく働ける現場を私は本気で作ります」

横浜ポルタ店 高木塁 店長
「皆さんからいただいたアイデアを必ずカタチにします」

渋谷マークシティ店 結城哲志 店長
「あなたのその一票で僕をマネジャーにしてください」

その後、社員たちはスマホで投票。そして、1位となったのは高木塁さん(29)。新たな“上司”の誕生です。

この総選挙、社員たちはどう受け止めているのでしょうか。

社員 20代
「自分の上司は自分で決めるというのは、斬新でいい制度だと思う」

社員 20代
「経歴や立場が関係なく、誰でも挑戦できるチャンスがあることは、すごくある意味平等でいい」

この制度を仕掛けた黒川社長は…

「ドクターストレッチ」を展開するノビテル 黒川将大 社長
「一番健全なのは上司が出世を決定しないこと、給料を上司が査定しないこと。給料は実力で決まって、出世はみんなに選ばれてなることが大事。より生産性を上げる行為でも、この選挙制度は役立っている」

いま、部下が納得できる「上司選び」が注目されています。

ある調査では「上司が理由で会社を辞めたいと思ったことがある」と答えた人が、約8割にのぼっているのです。