昭恵氏や国会議員の名前を削除 14件で決裁文書改ざん

国有地売却の経緯を記した文書には、国会議員や昭恵氏の名前のほか、事前の価格交渉を伺わせる内容が記されていましたが、それらの記述が削除されるなど、14件で改ざんが行われました。
その改ざんを命じられた1人が俊夫さんでした。改ざんに苦しみ、2018年3月に自殺しました。
「指示元は佐川元理財局長」「手が震える怖い」手記に残された夫の訴え

俊夫さんが亡くなった後、自宅から見つかった手記。改ざんは財務省理財局が主導し、当時の佐川理財局長による指示だったと告発していました。
(手記の内容)
「今回の問題はすべて理財局が行いました」「指示元は佐川元理財局長と思います」
「最後は下部がしっぽを切られる。なんて世の中だ。手が震える。恐い(原文ママ)」
「雅子へこれまで本当にありがとう」

手記の「ありがとう」と書かれた字は少しにじんだ状態でした。
(雅子さん・2021年)「ここは涙でぬれているので、涙を流しながら書き残してくれたんじゃないかなと思います」

「こういうことが二度とないことを夫も考えていたと思いますので、それを公にすることが私が生きている間にやるべき仕事だなと思っています」