ウクライナの首都キーウなど各地でロシア軍による大規模な攻撃があり、これまでに12人が死亡しました。

建物に向かって飛んできたドローン。直撃し、爆発が起こります。

これは、ウクライナのイエルマーク大統領府長官がキーウでのロシア軍による攻撃として公開した映像です。

ウクライナ空軍によりますと、ロシア軍は16日夜から17日朝にかけてドローン440機や弾道ミサイルなど32発を使い、攻撃を行いました。

主な標的は首都キーウで、キーウのクリチコ市長はこれまでに10人が死亡したと明らかにしました。死者の中には62歳のアメリカ人男性も含まれているとしています。

クリチコ市長はまた、ミサイルが直撃した建物から回収されたとする複数の球体を自身のSNSで公開。クラスター爆弾が使われたとし、「ロシアはできるだけ多くの人々を殺すためにあらゆることをしている」と非難しました。

ウクライナのクリメンコ内相によると、南部オデーサにも攻撃があり、2人が死亡しています。

ゼレンスキー大統領はSNSで、中部や北部にも攻撃があったとしたほか、「キーウはこれまでで最も恐ろしい攻撃に直面した」と指摘。

そのうえで、「プーチンがこうした行動に出るのは戦争を続けられる余裕があるからにほかならない。世界の大国がこれに目をつぶるのは間違っている」とし、ロシアに厳しい対応をとるよう国際社会に訴えました。

ゼレンスキー大統領は17日、G7サミット=主要7か国首脳会議に出席し、ロシアへの制裁について協議するとしています。