物価高の中ですが、全国から卵ファンが集まる絶品たまごかけご飯「TKG」の魅力を取材しました。



長野県長和町の旧中山道沿いにある「たまご屋キッチン」。のどか牧場直営のたまご料理専門店です。ここで「絶品」といわれるたまごが味わえると言います。

たまご屋キッチン 内田良一さん:「(味の特徴は?)まず臭みがないっていう臭みがなくて、非常にうまいです。はい」(養鶏でのこだわりは?)「まずうちは棚田がありまして、そこも休耕田があったんですけれども、そこをちょっと有効活用したいなということで、そこで放し飼いをすることにしました」


こちらが、お店から車で2、3分の場所にある「のどか牧場」です。

たまご屋キッチン 内田良一さん:「主に地元のくず米ですとか、割れちゃったお米ですとか、また古くなったお米ですね、それを使って発酵飼料にしました。そこに今チーズとか加えて、今ですとお店で出てくる煮干ですとかこんぶ、あと野菜くずなんかも入れて発酵させて作った、本当においしい、おいしい餌というか、こだわりの餌を与えています」


たまご屋キッチン 内田良一さん:「レストランで出た卵の殻ですとか、あとは今後ですとか、煮干っていうのを混ぜて与えてます。これで約1日分ぐらいですかね。えー、めちゃくちゃ食べます。食欲旺盛。結構外に出やすい活発な鳥もいれば、引きこもりの全然外に出てこない鳥もいるので、好きなものばっかり食べるやつもいれば、均一に鳥もいるし、結構微妙なんですよね。ただね、個人の感じ方が違うので、それがどうっていうのはちょっと難しい。」

鶏にとって快適に過ごせるように環境を整備。


現在は350羽を飼育し、1日およそ150個の卵が回収できるようになりました。
とりたてのたまごをすぐに店に持ち帰り、洗浄、殺菌・消毒をして提供しています。

放牧された鶏の卵はさまざまな色をしています。黄身の色を濃くすることをしていないため、とても淡い黄色になります。


そして、こちらが、たまご屋キッチンの卵かけご飯定食です。こだわりの卵を思う存分楽しめると言います。


客:「色が違う。もう一個いっちゃいます」

リピーターも多く、おすすめの食べ方もあるといいます。

客:「いつもの食べ方でいいと思いますが、もし先にお醤油をご飯にかけていただくと、おいしいです。卵本来の楽しみ方というか満足です。」

ご飯、卵はおかわり自由というのも魅力の一つです。

客:「すいません、ご飯おかわりお願いします。9個です」


客:「たまにきています。何回目ぐらいですか?5回目ぐらい。全然違いますよね。甘いですよね。とりあえず卵だけ舐めてみればわかると思うんですけど、すごく甘いですね。デザート食べているんじゃないかぐらい。卵かけご飯が有名なところだと思うので。頑張ってやっていただきたいなと思っています。」
客:「今日は来たらオムライス食べるっていって決めてて、めっちゃ美味しかったです」


たまご屋キッチン 内田良一さん:「(おかわりを自由を続ける理由は?)昔からおかわり自由というのはすごく人気があったので、継続してやっていきたいなと。すごく遠いところからわざわざ時間とお金をかけてきてくださるので、それに応えるのが一番だということに気がつきまして、そのためにはやはり利益の出る価格というのをやっていきたいなと」

そしてもう一品。こだわりの卵を使用したお店の看板メニューです。熟成させた胸肉ともも肉をとりの油、鶏油で炒め焼き、最後に純米吟醸でフランベします。


特製の醤油ダレと卵を入れたら完成。特製の親子丼は2500円。ふんわり卵と甘めの醤油が特徴です。

客:「ちょっと面白い、しょうゆ味が強いかな。」

客:「(どちらから来た?)群馬」
客:「川崎市」
客:「美ヶ原へ行く途中」

店は、価格は少しでも抑えたいと考えていますが、物価高騰の影響も避けられないと言います。

たまご屋キッチン 内田良一さん:「(最後に値上げしたタイミングは?)最後に値上げしたタイミング、最近は今年の5月ですね、5月1日から値上げさせていただきました。その時はいくらか、えーっと、大体100円とかそのぐらい上げたかな」

店では卵も販売。味を知って欲しいと工夫も重ねています。


たまご屋キッチン 内田良一さん:「(物価高に対する対応?)ゆで卵は結局どうしても、ちょっと古くなっちゃった卵とかそういうのがあるので、それをゆでてお通しというか、そんな感じですよね。あと、卵を買いに来られたお客さんと、やっぱり食べたことのないお客さんが多いので、生でそのために試食っていう形で食べてもらって、納得した上で買っていただきたい。ライトと、あとプチたまっていうのは、やっぱり同じ値段でやると食べる方、食べない方がいらっしゃるので、それに対応した形で少ないものはププチたま、ちょっと多いやつはライトという形でご飯と卵おかわり自由、食べたい方はたまごかけご飯定食」


物価高が続く中でも、「おいしさ」と「こだわり」を届けたい。その思いが全国にファンを増やしています。