■仕入れ価格10倍で老舗塩辛店は海外産も使用
不漁の影響は、地元の水産加工業者にも。
昔ながらの製法で塩辛をつくる「小田島(おだじま)水産食品」です。木樽仕込みにこだわった塩辛は、発酵菌の働きによる、深みのある味わいが特徴です。

工場に併設されたバルでは10種類の塩辛を食べ比べることができます。
・客
「どれもおいしかったです」
「これからも来るたびに食べたいなと思う味でした」
観光客にも人気の味ですが、スルメイカの仕入れ価格は、この10年で10倍に増えたと言います。
・小田島水産食品 小田島隆社長
「10年ほど前はキロ150円くらいでしたが、いまはキロ1500円になっています。(高いですね)ハハハ。信じられないです」
塩辛に加工するスルメイカは、身が厚くなる秋にとれたものを使っていますが、今年は海外からの輸入にも頼っています。

・小田島水産食品 小田島隆社長
「去年まではまだ国産オンリーだったんですが、外国のアルゼンチンイカも少し混ぜて作っています。基本的には函館のスルメイカを使ってきたので、ぜひ秋口にたくさん取れてほしい」