深刻な不漁が続く北海道南部のスルメイカ漁。ピンチを乗り越えようと北海道函館市の水産加工会社はある農産加工品に目をつけました。
■歴史的な不漁にあえぐ北海道函館市
函館名物「スルメイカ」。函館の食文化を語るうえで欠かせない存在です。
・観光客
「おいしい」
「新鮮で甘みがあっておいしいです」
近年、記録的な不漁が続くスルメイカ漁。今月1日の「解禁日の漁」では、水揚げ「ゼロ」で、初競りが取りやめとなる異例の事態に。
1週間遅れとなった初水揚げも、10隻あわせて、約300キロにとどまり、サイズも小ぶりなものが目立ちました。
・漁師
「ちょっと期待外れ」
「燃料代にはならない。厳しいですね」
危機的な状況に、新たな道を切り開くため農産物に活路を見い出す会社も。
・山一食品 吉村直人常務取締役
「イカの漁獲がどんどん減っている中で、何か代わりのものを」
生き残りをかけた、イカのマチの挑戦を、もうひとホリします。
・麻原衣桜 記者
「函館市内のスーパーです。スルメイカは鮮魚コーナーのこの辺りに並ぶということですが、16日は仕入れがないため別の魚が並んでいます」
こちらのスーパーでは、初競りが行われた9日のみ、100グラム698円で販売しましたが、価格が高騰しているため、現在は仕入れていない状況です。
・客
「主人が透き通ったのが好きなので食べたいと言うけどなかなかなくて…」

・客
「やっぱり高すぎる。(イカが並ばず)ちょっとさみしいね」

道南のスルメイカ漁は、ここ数年大幅に漁獲量が減少していて、2025年度の函館市の卸売市場での取扱量は、過去2番目に少ない、約400トンにとどまっています。