「みんな大歓迎しますよ」内戦が終われば旅行に来てほしい
午後3時半すぎ、ジャラールさんは、ようやくランチタイム。この日のメニューは、スパイスを効かせた牛肉をコメと一緒に蒸し焼きにしたイエメンの郷土料理「マンディ」です。
(ジャラールさん)「イスも良いんですけど、イエメン人はだいたい(地面に)座って食べるのがコツなの。めっちゃうまいですよ。手で食べる習慣がある、イエメンでは。スプーンで食べると、どうも味がしない感じ」
国を離れて2か月、ほっとするひと時です。ジャラールさんは、日本で開催されている今回の万博に特別な思いがあります。
(ジャラールさん)「実は私ハーフなんです。母親が沖縄の宮古島出身で、父親がイエメン人」
万博を通じて、自らのルーツである日本とイエメンがもっと身近な存在になることを願うジャラールさん。イエメンは今、内戦中で渡航は難しい状況ですが、内戦が終わればぜひ日本の人たちにも旅行に来てほしいと話します。
(ジャラールさん)「本当に良いところなんです。すごく穏やかな人たちで、いつでも大歓迎してくれる人たちなんです」
(記者)「イエメンに行ったら迎え入れてくれますか?」
(ジャラールさん)「当然ですよ。私だけじゃないですよ、みんな大歓迎しますよ」
午後9時の閉館ギリギリまで、コモンズ館の賑わいは絶えません。キルギスのアディルベコワさんは、日に日に人気が高まっていることを実感しています。
(アディルベコワさん)「どんどん人が増えてきています。いっぱい人が来たら楽しいです、キルギスのこともいっぱい伝えられるので。キルギス好きすぎる!」
ひとつの建物で“小さな世界旅行”ができるコモンズ館。思わぬ出会いが待っているかもしれません。