道路標識など手掛けるメーカーに当時の経緯を聞く
(城記者)
「可愛らしい感じだと思うんだが、これはどういう経緯で?」
(コート松山営業所・二宮 真一 所長)
「元々はですね、役所の方から、この『静かに』の標識の資料をもらって、このレイアウト、よくあるスタンダードなタイプのレイアウトを作りました」

(城記者)
「まず、こちらをご提案された?」
(コート松山営業所・二宮 真一 所長)
「そうですね、(全国で)たくさん設置されているものと同じような標識を提案させてもらって」

二宮さんの会社が最初、県中予地方局に対して提案したのは、こちらの標識でした。
「静かに」の文字の上には、眠る子どもでしょうか、耳元が強調されています。
ご覧になったことがある人も多いかもしれません。
ところが…。
(コート松山営業所・二宮 真一 所長)
「役所の方が『同じものでは…』という話になり。子どもではなく『赤ちゃんタイプ』のものを提案して欲しいと」
「子ども」ではなく「赤ちゃん」をと

ちなみにこちら、都内などで実際に設置されているものだそうです。
(コート松山営業所・二宮 真一 所長)
「で、その後、私が、まぁ、同じものは流石にダメなので『赤ちゃんのこんなイメージで』と、素晴らしいデザインを、本社に」

県中予地方局との、たび重なる交渉の末、二宮さんは渾身のイメージイラストを描き上げました。
(城記者)
「それで、本社のデザイナーの方を介して出来上がってきたのが…」
(コート松山営業所・二宮 真一 所長)
「はい、これです」
それはすやすやだった

出ました、あの「すやすや標識」です。
(城記者)
「で、実際にこれが設置された?」
(コート松山営業所・二宮 真一 所長)
「そうです、これで承認をもらった。『これでいこう』ということになった」

この丸っこく愛らしい赤ちゃんのイラストが出来上がったのを見た、県中予地方局の当時の担当者は…。
実に満足そうな表情だったそうです。

(コート松山営業所・二宮 真一 所長)
「ま、これを見て、可愛らしい子どもが、赤ちゃんが居るんだなと認識してもらえれば。ドライバーの人も多少は気を遣ってくれるかなと」
他にも色々あるようだ

ちなみに、この「すやすや標識」。
正確には「その他の標識」と呼ばれるもので、速度制限や一時停止などを知らせる「規制標識」とは意味合いが異なるそう。
従ってそのデザインも、ある程度自由にできるんだとか。

(城記者)
「これらが、先ほどの『静かに』と同じ『その他の標識』?」
(コート松山営業所・二宮 真一 所長)
「そうですね」
いやそれにしても「ポイ捨て禁止」の標識ひとつをとって見ても、色々なバリエーションがあって、なんとも味わい深いじゃないですか。