「だまされた」海外パビリオン内の出店トラブル

 万博をめぐる契約トラブル。建設工事だけではありません。

 「オープン3日前に見に行って…見に行ったらそのときは何もなかったので、オープンできないなってそのときは思いました」

 このように話すのは、大阪府内で飲食店を営むB社。万博敷地内で料理を出す契約を国内事業者と結びました。ところが…

 (B社)「3月ぐらいですかね、もうそろそろオープンだなというとき、図面とかが出てきていなかったので、とりあえず図面をくれと。(図面がないと)厨房機器も用意できない」

 B社は海外パビリオンの中でラーメン店を出すことになり、権利金2500万円を支払いました。B社はパビリオンの国にちなんだ味の試作品を完成。しかし、出店ブースを見に行くと、厨房とされていた場所は料理が作れる場所ではありませんでした。

 (B社)「ラーメンが作れるような状態のブースではもう全くない。水道も何もなくて、僕らからしたらだまされたとしか思っていないですね」

 出店がかなわず、支払い済みの権利金を返すよう求めるB社。問い合わせに対し、契約元の国内事業者は「いまだ完成の具体的なめどが立っておらず、当初予定の実現が困難な状況となっております。5月末ごろまでに権利金の一部または全部の返還時期などについてご連絡させていただきたい」とコメント。
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 ただ、5月に送られてきたのは、「具体的な提案をさせていただくことが困難な状況だ」という通知でした。問題が解決するかどうかは見通せない状況です。

 様々なトラブルが山積している大阪・関西万博。これらと向き合わずして「いのち輝く未来社会」を考えることはできるのでしょうか?
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