ワインをはじめとする長野県産品の魅力を全国へ発信します。

東急グループは今年2月に県と包括連携協定を結び県産品の販路や消費の拡大に取り組んでいます。


目玉のひとつが「紫紺(しこん)」と名付けられた赤ワインです。

東急百貨店ワインバイヤー 青山秀夫さん:「果実があふれるようなきれいな果実味を感じられる」


東急グループのソムリエ6人が協力したオリジナルワインで、塩尻市のワイナリー「ドメーヌコーセイ」が手掛けました。

東急百貨店ワインバイヤー 青山秀夫さん:「塩尻は標高が高く、開けた土地で日照が非常に良いということで、メルロー種の栽培に適している。特に味村さんはメルロ種にかける思いが強く、ミスターメルロ」



信州が誇るワインが生まれたのは、国内有数の産地、塩尻。

斜面に広がるブドウ畑では房に小さな花が咲き始め、芽かきや、枝を整えるといった作業が進められています。


味村興成さん:「ちょっとこのへんは(花が)開いていますね。もうこれで花が咲いたら受粉して房になっていく」

味村興成(あじむら・こうせい)さん。


2019年に、塩尻市片丘に自らの名前を冠したワイナリー「ドメーヌコーセイ」を立ち上げ、13か所・10ヘクタールの畑でワインブドウを栽培しています。

味村興成さん:「いいワインを作りたい。そのためにはやっぱり良いブドウを作らなきゃいけない」


特徴は、赤ワインへのこだわり。

複数の品種のブドウを扱うワイナリーも多い中、栽培するのは、赤ワインに適した「メルロ」一品種のみです。


味村興成さん:「メルロをやるなら長野県。長野県なら塩尻がもうメルロの歴史が70年ありますので、絶対塩尻でって決めてここに来ました」

大手酒造メーカーで30年以上、ワインの醸造に携わってきた、味村さん。
退職後、自分のワイナリーを開く場所として選んだのが、塩尻でした。

味村興成さん:「どうやったら美味しいワインになるかってのは大体わかってるので。日中の寒暖差、特に色付きのときに寒暖差があると、色がよくのる。それから今吹いているこの風です。風が非常に房周りの環境を整えてくれる。ここは日照量も抜群で、雨も全国の中では非常に少ないところですよね。全部揃ってる。日本の中で」


味村興成さん:「いま23年酒と24年酒も入ってきているので、少しずつ(ビンに)詰めているところ」

こだわりの「メルロ」で仕込む赤ワインは、木の樽で1年から1年半ほど熟成させます。


ワイナリーとしては比較的新しいものの、醸造家として国内屈指の経験と実績を持つ味村さんのワインは、各方面から注目を集めています。

味村興成さん:「日本の赤ワインの中ではトップを目指したいっていうのが一つあって」


信州の風土と、醸造家の熱い思いが重なって作られるワイン。


東急グループでは百貨店でオリジナルワインの販売を始めていて、グループのホテルでも提供するということです。