後継者は市内在住の51歳男性...なぜ?!

あれから半年あまり。閉店したはずの「やまな食堂」に新たな動きが…。

(秋庭貴泰記者)
「なんと後継者が現れ、営業を再開することになりました」

真庭市に住む切明武志さんです。車や家電の部品を作る会社に勤めていましたが、あるきっかけで「やまな食堂」を継ぐことになったのです。

(やまな食堂店主 切明武志さん)
「12年ほど製造業に携わっておりまして、『このまま定年を迎えていいのかな』と…『やっぱり調理の世界にもどりたいな』というなかでお声掛けいただいたので…」

元々、大阪で調理の仕事をしていたという切明さん。15年前、真庭市で一人暮らしをしていた母親と暮らすため、仕事をやめ移住しました。

地元の製造会社に就職しましたが、月日がたつにつれ「もう一度調理の仕事をしたい」という思いが強くなっていったといいます。そんな切明さんの背中を押すきっかけとなったのが…。

(RSK山陽放送 坂井亮太キャスター)
「これですよこれ。これを食べに僕も蒜山に来ましたから」

やまな食堂の閉店を伝える、RSKのニュースでした。

(やまな食堂店主 切明武志さん)
「RSKイブニングニュースの放送を見た、会社の従業員もいて」

切明さんは、放送でやまな食堂の閉店を知った友人から「夢を実現するチャンスでは」とアドバイスされたというのです。

(やまな食堂店主 切明武志さん)
「何人かにおすすめいただいたので、挑戦してみようかと思い立った次第です」

「店を継ぎたい」に山名さん親子は驚くも...

「店を継ぎたい」と打診をうけた山名さん親子は、驚きを隠せなかったといいます。

(やまな食堂元店主 山名君明さん)
「それは嬉しかったですね。『やまなの味を引き継いでくださる』というふうなことも言ってくださって」

(やまな食堂 山名百合子さん)
「ちょっと一安心。閉めてから店の前を通るとき、『なんだか空しいな…』と思っていたので」