島根県の丸山知事は11日の定例会見で、先日、政府が新たに示した地方創生の政策に「怒りじゃなくて悲しみを覚える」と苦言を呈しました。

島根県 丸山達也 知事
「自然増減にも関係ない。社会増減にも関係ないところを一生懸命やりましょうって言われても」
「これが地方創生なのって普通思いますよね」

丸山知事が噛みついたのは、政府が明らかにした地方創生の基本構想案で、「関係人口」を増やすことを目的に、実際に暮らす居住地以外で継続的に関わる自治体を登録する「ふるさと住民登録制度」を創設するというものす。

これについて、丸山知事は、関係人口が定住人口に繋がらなければ意味がないと苦言を呈しました。

島根県 丸山達也 知事
「我々が解決したいと思っていることとかけ離れた"おとぎ話"みたいな話をされても」
「困ったもんだな。どうしたもんだろうか。はーって、深いため息が。」「怒りじゃなくて悲しみを覚えます」

一方、政府のコメ政策については、政府が検討している外国産米の緊急輸入は必要だとの見解を示しました。

島根県 丸山達也 知事
「(小泉大臣が)まずは1キロ800円以外のお米を国民に提示することを一生懸命やられている。これは正しいと思う」

そして、「高い関税を払ったカルフォルニア米よりも(価格が)下がらないと日本の米作りが崩壊しかねない」と、危機感を感じていると話しました。