おととし(2023年)12月、岡山県倉敷市玉島の住宅で夫婦が刃物で襲われ死傷した事件で、実行犯として殺人などの罪に問われている男の裁判員裁判が岡山地裁で6月9日に始まりました。

画:平松咲季記者 被告人質問(6月10日)に臨む元アパレル業の男

刃渡り約22センチの刺身包丁で殺害

丸刈りに上下黒のスーツ姿で法廷に現れた男。殺人などの罪に問われている岡山市北区の元アパレル業の男(27)です。

起訴状などによりますと元アパレル業の男(27)はおととし(2023年)12月、倉敷市玉島の住宅で、男性(当時57)を刃渡り約22センチの刺身包丁で刺し殺害した上に、男性の妻に重傷を負わせたとして、被害にあった夫婦の長男で知人の男(30)とともに殺人の罪などに問われています。知人の男(30)が指示役、元アパレル業の男(27)が実行役とされています。

初公判で元アパレル業の男(27)は「間違いありません」と起訴内容を認めました。弁護側も事実関係を争わず争点は量刑に絞られました。

なぜ男(27)は知人の親を殺害するという凶行に及んだのか…。裁判ではまず、事件に至るまでの経緯が説明されました。