報酬は現金500万円と高級腕時計2本 検察はこれが犯行の動機と主張も…
*以下は検察側の主張
「両親を殺害して会社をのっとり資産を思うようにしたい」…そんな知人の男から報酬として示されたのは現金500万円、そして高級腕時計2本でした。
検察は、元アパレル業の男は「報酬欲しさから、実行犯を引き受けた」と主張。男には結婚の予定があり、同居などにあてる費用が必要だったと述べました。
飲食店で、アパレル業の男は長男の男に対し、自ら包丁で殺害することを提案。さらに報酬額を600万円に引きあげるよう要求しました。
しかし、元アパレル業の男本人は、「動機は金欲しさではなかった」と
裁判で話します。
「自分の父親を侮辱され 怒りを晴らすためにやった」
元アパレル業の男は、被告人質問で「暴力団関係者の父親に、俺の両親を殺すよう頼んでほしい」と持ちかけられた。「父親を侮辱されたと感じて恨むようになった」と述べました。その上で犯行の動機について「自分が逮捕され、事件について明らかにすることによって、長男の男を痛い目に遭わせたかった」などと話しました。
弁護側は「長男の男の両親への強い殺意とそれに基づく実現性の高い計画に利用された」「元アパレル業の男は犯行後、自分がしてしまったことを後悔し続けている」などとして情状酌量を求めています。
裁判の行方は
地域を震撼させた夫婦殺傷事件。裁判員はどんな判断を下すのか。裁判はあす(6月11日)に結審する予定です。
なお、殺害を依頼したとされる長男の男(30)の裁判の日程は決まっていません。