異業種交流団体で出会った2人 不倫の相談などを通じて親しく…

※以下は弁護側の主張

島根県益田市に生まれた男は3歳の時、両親が離婚し母と生活するようになりました。高校は地元の野球の強豪校に進学。3年生の時には県大会で優勝し、甲子園出場を果たしました。野球を続けるため大学に進学するも1年で中退。地元に戻り、塗装工や大工の仕事をするようになりますその後、結婚し、子どももできますが、離婚。大工をしながらスーツを仕立てる仕事の勉強をして、のちに岡山市内にスーツを仕立てる「テーラー」を開業します。

2021年、男が24歳の時、岡山市の異業種交流団体に入会し、今回殺害された男性の長男と知り合います。

3歳年上のこの長男の男は、倉敷市内にあるガラス関連の会社で役員をしていましたが、元アパレル業の男に様々な不満を打ち明けるようになります。

「キャバクラでの経費の無駄遣いについて、上司である両親からたびたび注意されていること。会社名義のクレジットカードを両親に取り上げられたこと。不倫相手と結婚しようと考えているが、両親に反対されていること。不倫相手に月々約30万を手渡していて経済事情が苦しいこと。自分が社長になれば会社の金を自由に使えること…」などです。

そして元アパレル業の男は2023年10月ごろ、長男の男から依頼を受けます。
「暴力団員である、元アパレル業の男の父親に、両親を殺害してほしい…」
しかし、アパレル業の男は「自分がやる」といいます。