「コメの輸入」3回も訂正求める小泉大臣 実際にあり得るのか?

また、小泉大臣は6月6日に会見でこう話してもいました。

小泉進次郎 農水大臣
「(コメの)緊急輸入も含めて、あらゆる選択肢を私は持って向かいたい」

緊急輸入は30年ほど前、実際に行われたことがあります。

記録的な冷夏による不作で、コメ不足に陥った1993年。タイ米やカリフォルニア米が続々と日本にやってきました。

緊急輸入の可能性について、コメ生産者の間では不安が広がっています。

夢田ファーム 海老澤信之 社長
「必ずコメは国内にある。報道されてるように、“備蓄米2000円で卸します”となってから、各スーパーにいろんな全国的な銘柄米が棚に並んでいる。足りているのに、なぜ外米を輸入するのかなと」

9日午後2時ごろ、国会ではコメの輸入について、こんなやり取りがありました。

立憲民主党 横沢高徳 参院議員
「小泉大臣は、コメの輸入へと舵を切ると発言をされました」

小泉進次郎 農水大臣
「舵を切ったという発言を、訂正をしていただきたい」

立憲民主党の横沢議員は質疑を続けますが…

小泉進次郎 農水大臣
「舵を切るという発言をしたことは全くありません。ぜひ、そこは訂正を」
「ぜひ訂正を」

3回にわたって訂正を求めた小泉大臣。実際、コメの緊急輸入はあるのでしょうか。

流通経済研究所 折笠俊輔 主席研究員
「備蓄米が尽きたとしても、“緊急輸入をする”という話をすることにより、在庫を抱えている人に吐き出させるという、一つのブラフ的な話とみている」