提示額「3万5000円から4万円」 JA通さない動き

井上キャスター:
今まではJAを通すので概算金の話をしてきました。今度はJAを通さない動きです。
2025年の作付面積は160ヘクタールだという千葉県内のコメ農家は「今年の新米について、2月から3月ごろから、米穀問屋による問い合わせが増えている」と話していました。
提示された金額は、3万5000円から4万円(玄米60キロ)で、収穫予定の約8割がすでに契約済みだということです。
JAから概算金で提示されるのが2万円台で、JA以外からは3万5000円から4万円を提示されるという状況なんですね。
出水麻衣キャスター:
新しいトラクターや農具などが欲しかったら、高いところで売ろうと思いますよね。

井上キャスター:
やはり今は肥料代、燃料代、設備投資にもお金がかかり、そして値段が上がっています。
千葉県内のコメ農家は「概算金が3万円くらいないとJAにコメは集まらないと思う」と話していました。
JAの概算金は2万3000円や2万5000円でした。この時点でも、前年比で6000円や4800円高くなっていますが、対抗する形で概算金が上がったら、コメ価格も上がるということになります。
「コメ価格が異常だから下げていこう」という政府はどうしていけばいいのか。農水族は嫌がっていますが、輸入米という手もありますね。
経済アナリスト 馬渕磨理子さん:
アメリカの関税交渉も絡んでいて、関税の割合を下げて欲しいというニーズがありますが、そのときにアメリカのコメを受け入れるかも交渉のツールなんですね。
一時的に輸入米を受け入れて価格を下げ、長期的には日本が輸出できる体制にするという二つの軸で考えていくべきだと思います。
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<プロフィール>
馬渕磨理子さん
経済アナリスト
日本金融経済研究所代表理事
“日本一バズる”アナリスト
様々なお金の話をわかりやすく解説














