「海外に行ったりできれば」学生時代に語った思い

ピアノを始めてすぐに仙台を離れた京増さんですが、学生時代にも仙台で思い出深い出来事がありました。
9年前の大学2年生の時に、8日に自身が特別演奏を披露した全東北ピアノコンクールに出場し、第1位に輝いていたのです。

京増修史さん
「よく覚えています。なかなか東北で演奏する機会がなかった。ただ故郷というか生まれた場所なので演奏したいなと思っていた」

当時、今後の目標についてこんなことを話していました。

京増修史さん(2016年当時)
「全国規模の大きいコンクールで優勝したり海外に行ったりができればうれしい」


8日、久しぶりに仙台を訪れた京増さん。9年前に思い描いていた海外での大舞台を控え、原点ともいえる仙台で演奏を披露しました。

演奏を聴いた人
「胸がいっぱいになりました」
演奏を聴いた人
「聴いている人の心が洗われるというか、全て持っていかれた。(ショパンコンクールでも)魅了するような演奏をされるのではと期待している」

ピアニスト・京増修史さん
「いつかこのホールで自分のリサイタルができたらいいなと思った。コンクールもしっかり頑張って、仙台の方々にも聞いてもらって(自分を)知ってもらえるようなピアニストになれたらうれしい」

京増修史さん29歳。仙台から世界に。若きピアニストの挑戦が始まっています。


ショパン国際ピアノコンクールには2025年、過去最多の642人から応募があり、10月の本大会には20の国と地域から85人が出場します。1次から3次までの予選で人数がしぼられていき、およそ10人が本選=ファイナルで演奏できます。これまでに日本人の最高位は2位で優勝者はいません。