政府が随意契約で売り渡した備蓄米の販売が、7日から県内でも始まりました。
購入した人の評価はどうだったのでしょうか?

7日午前8時、長野市高田の「MEGAドン・キホーテ長野店」。
開店を前に、店にはおよそ120人が並んでいました。


並んだ人:「備蓄米を買いに来ました。みんな待ちに待ったというかようやく手の出しやすい金額まで来た」

並んだ人:「本当に節約、節約で(コメが)買えていなくて、やっと買える機会があったので、きょうは来ました」

中には、当日の午前2時から並んだという人もいるということです。

丸山記者リポート:「備蓄米の販売が始まる午前9時を前に整理券が配られています」

この店では、混雑を避けるため、備蓄米を購入するための整理券を配布。

整理券を手にした人:「今回初めてなので、どんな味かと試してみたいと思っている」


店頭に並んだのは、2022年産の備蓄米・古古米です。価格は5キロで税込み2139円。およそ300袋の古古米が積み重なっています。

午前9時、販売が始まると、整理券を手にした人が続々と備蓄米を従業員から受け取ります。

購入した人:「コメを買うのを控えていて、食べる量も少なくして、うどんとかパスタとかでしのいでいたのですが、(家族から)ご飯が食べたいという声があったのでこれを本当に待っていた」

購入した人:「普通のお米の半額じゃないですか。(並ぶのが)早いかなと思ったが、来てみたら結構並んでいるからびっくりしました」


その後、正午には全て完売に!販売からおよそ3時間で山積みだった備蓄米の棚が空っぽになりました。

一方で、こんな人も。

購入できなかった人:「買えませんでした。整理券が終わっていて…。(家にコメのストックは?)ないです。だから高くても(従来のコメを)買わなきゃなと。少ないのをなんとかやりくりして、もうおかわりないよって言って」

こちらの女性は結局、5キロで税込み4000円以上のコメを買うことにしました。

味や食感について、さまざまな評価が飛び交っていますが、実際はどうなのでしょうか?


購入した人に話を聞いてみると…。

購入した長野市内・渡部さん:「見た目は普通(従来)のお米と変わらないかなと思いました」

炊く前の備蓄米はふだん食べているコメと、目立った違いはなかったと言います。


一方で、炊いた後のコメは。

購入した長野市内・渡部さん:「ちょっと古い米みたいなにおい。例えば炊いた米を冷凍して、それを食べるときに電子レンジで解凍したときのにおいみたいな感じ。味は普通に美味しかったです。家族みんな食べたんですけど、別に言われなきゃわかんないよねみたいな感じ」

県内でも始まった随意契約の備蓄米の販売。今後の流通や価格の動向に注目が集まっています。

随意契約で放出された備蓄米の今後の販売予定がこちらです。


長野市の原信 若里店ではあすから240袋を2160円で販売を開始します。

県内に9店舗あるラ・ムーは今週末をめどに、
ツルヤは、今月中旬ごろの販売開始を予定しています。

コンビニでは、ローソンが今月14日、
ファミリーマートは今月中旬をめどに県内で販売を始める予定です。

備蓄米の販売価格は、いずれも5キロ2000円ほどで、コンビニエンスストアでは小容量のパックでの取り扱いとなります。