「ローリングストック」とは?
こうした中、国などが呼びかけているのが「ローリングストック」という方法です。備蓄品(ストック)を循環(ローリング)させていくという考え方です。普段から食べている缶詰などをいつもより多めに買い足して備蓄しながら、消費期限が近いものから順番に日常生活に回して消費していく、その後、足りない物を補っていくという方法です。また、冷蔵庫や食品庫にもともと用意してある食料品も災害時には非常食となります。

一方、災害時に開設される指定避難所にも備蓄品が用意してあります。ただし、避難所の備蓄品は最低限の数量しか用意されていないため、大勢の人が詰めかけた際はすぐに底をついてしまう恐れもあります。仙台市は「在宅避難のススメ」というパンフレットを作成していて、必要とする人が安心して利用できるよう、災害時でも自宅に危険や不安がない場合は、そのまま自宅にとどまり生活を続けるよう呼びかけています。

ここまで紹介した備蓄品は、国や自治体が紹介している一例です。「みやぎ県民防災の日」をきっかけに、自宅にどの程度の備蓄品があるのか、何を買い足せば良いのか、考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。また、緊急時に備えた集合場所や連絡手段などを家族間で話し合っておくことも大切です。