「5次問屋」は存在する?問屋の参入障壁は高い?

 コメの流通をめぐっては、ドン・キホーテ運営会社が、その実態をいくつか指摘しています。その1つが、流通経路内における「問屋」の存在です。集荷業者(JAなど)から小売店へコメが流通する過程で問屋が入る場合があり、中には「5次問屋」まであるとされます。

 需給バランスが崩れたとき、利益目的だけの業者が横行するということですが、本当に「5次問屋」なるものは存在するのでしょうか?折笠氏によりますと、「通常は、大都市だと、だいたい1次問屋まで。地方だと配送の関係で2次問屋もあるが、5次問屋は一般的にはない」そうです。ただ、現状は「去年のコメは出回り時期から価格高騰。ブローカーなどが転売を繰り返した可能性」があるとみています。

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 また、ドン・キホーテ運営会社からは「業者の参入障壁」に関する指摘もありました。JAからコメを買う「1次問屋」の参入ハードルが高く、市場競争が生まれない構造になっているということです。これについて折笠氏は「支払い能力など一般的な参入障壁は当然ある。JAも一団体なので基準をもって選ぶことになる」と指摘。ただ、「今ではJA以外から買う卸売業者も多く、価格への影響は限定的では」と見ているようです。