女子100mジャマイカの双子姉妹がドーハ大会でワンツー「レースではライバル」
ドーハ大会では2人が90mスローの応酬を見せた男子やり投と、双子姉妹がワンツーフィニッシュを飾った女子100mが話題となった。
男子やり投はユリアン・ベーバー(30、ドイツ)が91m06で優勝した。べーバーは21年東京五輪、22年オレゴン世界陸上、23年ブダペスト世界陸上と3大会連続4位の選手。昨年のパリ五輪も6位だった。東京世界陸上で悲願のメダル獲得に挑む。
90m23で2位のニーラジ・チョプラ(27、インド)も、自身初の90m台だった。だがベーバーとは対照的に、21年東京五輪、23年ブダペスト世界陸上と金メダルを獲得。22年オレゴン世界陸上、昨年のパリ五輪も銀メダルと、4年連続2位以内を続けている。ゲンの良い国立競技場で、再び世界一の座を目指す。
ドーハ大会女子100mはティア・クレイトン(20、ジャマイカ)が10秒92(+2.0m)で優勝。双子の妹のティナ・クレイトン(20、ジャマイカ)が11秒02で続いた。
姉のティアは昨年のパリ五輪で、19歳ながら7位に入賞した。自己記録は10秒86で24年世界6位記録。東京2025世界陸上ではメダルを狙う力がありそうだ。昨年のジャマイカ選手権2位だったティアに対し、妹のティナは同大会で準決勝止まり。ティナの成長が、東京世界陸上姉妹代表のカギを握りそうだ。
ティナはドーハで、今季への意気込みと姉との関係に言及した。
「姉の次の2位になれたことは最高の気分です。一緒にトレーニングをしていますが、レースになったら姉妹ではなくライバルになります。今年は順調に来ています。25年の大きな目標は姉と一緒に東京世界陸上の代表になることです」
それが実現すれば国立競技場で、4×100mリレーでの双子姉妹バトンパスも実現するかもしれない。