私たちは日々の生活の中で、空模様に一喜一憂します。
大切なイベントの晴天を願い、水不足など干ばつの際には雨を求めたり…古来より日本人は自然の恵みに感謝し、時にはその猛威を鎮めるために、様々な形で天気に祈りを捧げてきました。(アーカイブマネジメント部 萩原喬子)

「あした天気になぁれ」に込める想い てるてる坊主のルーツ

子どもの頃、誰もが一度は口にしたであろう「あした天気になぁれ」。
外で思いっきり遊びたい、遠足や運動会が晴れて欲しいなどの願いをてるてる坊主に託した人も多いのではないでしょうか。

このてるてる坊主、諸説ありますが、中国の古い風習が起源であるという説があります。
中国では雨が止むようにと願いを込めて「掃晴娘(さおちんにゃん)」と呼ばれる
女の子の紙人形を吊す風習がありました。掃晴娘は雨雲を払うため、両手にほうきを持っているのが特徴で、これが日本に伝わり、形を変えててるてる坊主になったと言われています。

てるてる坊主の起源は中国の「掃晴娘(サオチンニャン)」ともいわれています。

このてるてる坊主、最初から顔を書き入れて吊す場合もありますが、地域によっては願いが叶った後、顔を書き入れる場合もあるそうです。