長崎県と佐世保市が川棚町に計画している石木ダム建設の技術的疑問点に関し、市民団体から出されていた質問状に対する県の二回目の説明会が開かれました。

説明会では、半世紀前に設計された石木ダムの防災機能が気候が変動した今の時代においても十分なのかということがあらためて議論されました。県側は「設計の見直しの必要はない」と説明し、議論は今回も平行線をとどりました。

住民の一人は、県と住民側が1972年に交わした「建設の必要性が生じた際には、書面による同意のあと着手する」という趣旨の覚書について、地元のすべての理解はいまだ得られていないとして、知事を出席させての説明を求ました。

石木ダム絶対反対同盟 岩本宏之さん:
「覚書の中には、8割が同意をしたから着工してよいいう文面は全然ありません。次回の説明会にはぜひ知事のご出席をお願いしたいと思います」

議論が長引いたため、予定された2回の説明会で回答されていない質問もあり、県では今後何らかの形で説明を続けるとしています。