仙台市内のデザイン会社が仙台国際ホテルの改修工事を装い、建設業者に4000万円を立て替えて支払わせたにも関わらず、その後、破産手続きに入りトラブルになっていることが分かりました。改修工事は架空で、契約書には偽造した仙台国際ホテルの印鑑が使われていたということです。

仙台国際ホテルによりますと、去年8月、仙台市のデザイン会社の社長が宮城県岩沼市の建設業者にホテルの地下にナイトクラブを建設する工事の契約を持ちかけ、家具の代金4000万円を立て替えて支払わせたということです。しかし、この工事は架空で、工事の契約書には、偽造されたホテルの印鑑が押されていたということです。

デザイン会社は去年11月に破産手続きを申請し、建設業者には返金されていないということです。仙台国際ホテルによりますと、このデザイン会社は同様の手口で他にも立て替え金を支払わせたケースがあり総額は1億円を超えるみられます。仙台国際ホテルは、関与を否定した上で、「捜査に全面的に協力し、早期解決を祈っている」とコメントしています。