ポーランドの大統領選で与党候補が敗北したことを受け、トゥスク首相は議会で信任投票を行うと明らかにしました。

1日に行われたポーランド大統領選の決選投票では、右派政党「法と正義」が推すナブロツキ氏が、トゥスク首相率いる中道与党のチャスコフスキ氏を1.78ポイント差で上回り当選しました。

これを受けトゥスク首相は自身のSNSを更新し、連立与党の結束を改めて確認するため、議会で信任投票を行うと明らかにしました。

ポーランド トゥスク首相
「我々はどんな状況であっても前に進む。それが我々が選ばれた理由だからだ」

ポーランドでは政治の実権は首相にあるものの、大統領には法案への拒否権が与えられていて、これまでも右派政党出身のドゥダ大統領が繰り返し拒否権を行使し、政権運営が滞っていました。

今回の大統領選で再び右派が勝利したことで、トゥスク首相側は今後の政権運営への危機感を強めています。