「家庭教師のトライ」グループが「水俣病は遺伝する」との誤った教材を配信していた問題で、環境省と熊本県、それに鹿児島県など5つの関係自治体は、きょう2日連名で、再発防止策を報告するよう文書で要請しました。

「家庭教師のトライ」を運営するトライグループは、水俣病について記載した中学生向けのオンライン教材で「水俣病は遺伝する」と誤った表現をしていました。

トライグループは「不正確な表現となったことをお詫びの上、訂正いたします」と謝罪しました。

この問題を受け環境省は、先月29日に今回の経緯についてヒアリングを実施しました。

2日送付された要請書は、「この誤った情報は学習者に誤解を与えるだけでなく、水俣病の被害にあわれた方々やご家族に対する偏見・差別を助長する可能性がある」として、対応策や再発防止策を検討し、実施スケジュールを含めて報告するよう求めています。

連名で要請書を送付したことについて鹿児島県は、「水俣病に関する誤った情報が掲載されたことは誠に遺憾。県としては、水俣病に関する理解の促進に努めてまいりたい」としています。