備蓄米をめぐる動きが連日報じられ、物価高対策も注目されるなか、夏の参議院議員選挙はどのような論戦が繰り広げられるのか。各党の訴えが熱を帯びています。

自民党 国会対策委員長 坂本哲志衆議院議員「私たちとしては、これからどう主食を安定的に生産するのか、安定的に消費者のみなさんに買っていただくのか、このことを政策として進めていかなければ。5キロ3000円から3500円で届ける」

6月1日、熊本県大津町では、自民党の国会対策委員長を務める坂本哲志(さかもと・てつし)衆議院議員が国政報告会を開きました。

その会場には参議院議員の馬場成志(ばば・せいし)さん(60)の姿もありました。

コメの価格を含む物価高対策が参院選の争点になるとみられる中、馬場さんは自公連立政権の意義を強調しました。

自民党 現職 馬場成志氏「政権がひっくり返ることになると、何にも前に進まない。あるいは、しばらくは物凄く混沌とした時代になってしまう」

一方で、5月31日、立憲民主党・新人の鎌田聡(かまた・さとる)さん(60)の事務所開きに駆けつけたのは、野田佳彦(のだ・よしひこ)代表でした。

野田代表は政権交代など、かつての大きな政治の動きは、熊本がきっかけだった訴えます。

立憲民主党 野田佳彦代表「細川護煕さん率いる日本新党と園田博之先生ほか、新党さきがけ含めて熊本から政治が変わったんですね。この参院選で鎌田さんが勝てば間違いなく政権交代につながるうねりが起きると思います」

熊本を“最重点区„と位置づけ「絶対に勝ちにいく」と野田代表は意気込みます。

連合熊本などの推薦を受ける鎌田さんは、県内全域での知名度の向上に協力を求めました。

立憲民主党 新人 鎌田聡氏「私の本気の戦いに是非一緒になって戦っていただきますように心からお願いを申しあげます」

参政党・新人の山口誠太郎(やまぐちせいたろう)さん(36)は、街頭で「所得に占める税金などの割合が大きい」と指摘したうえで、「今の政治が、おかしいということに気付き、行動に変えて欲しい」と訴えました。

参政党 新人 山口誠太郎氏「このままでは生活は変わりません。一生懸命働いても報われない。これを変えるには政治しかないんです」

「若さ」が強みという山口さんは、SNSで政治に関心のない世代や支持政党がない人たちにアピールする考えです。