「米袋不足」メーカーに依頼殺到

それが「コメ袋」の不足です。米袋メーカー大手の大阪・アサヒパックによると、供給が間に合っていない状況とのこと。先週末までは「袋のデザインよりも納期優先」という依頼が殺到し、1日30件~50件の依頼があったそうです。通常はデザイン作成に1週間かかるところも、「1日以内に仕上げて」という依頼がほとんどだったといいます。

実際、イオンの売り場に並んだ備蓄米のパッケージにはほとんどデザインが入っていない状態でした。急遽発注したものだったかもしれません。

米袋は単なる袋ではなく、小さな穴が開いていたり、破れないような作りだったり、静電気を防止する機能や、滑りにくい素材など、特殊で専門的な技術が必要とされる製品です。

ただし、先週末は納期優先の発注が多かったものの、現在は落ち着いてデザインをしっかりしてほしいという業者が増えているとのこと。次の入荷に備えて、あらかじめ袋を先に作っておこうという業者が増え、早い段階で依頼をしているようです。こうした点からも、備蓄米と呼ばれる米が消費者の手元に届くまでには、まだ時間がかかりそうな状況です。