宮城県気仙沼市に計画されている風力発電事業についてです。市民団体が、2日に計画の中止を求める請願書を市議会に提出しました。

2日には「気仙沼の森と海と守る会」など6つの団体が集まり、市議会の千葉慶人議長に計画の中止を求める請願書と9502人分の署名を提出しました。

宮城県気仙沼市北東部の羽田地区の市有地や市有林では、東急不動産が、高さ180メートルの風車を最大8基建設する風力発電事業を計画しています。

請願書では、土砂災害などの災害リスクの拡大や水質・生態系への悪影響、騒音による健康被害、それにツツジの名所、徳仙丈山の景観悪化を懸念しています。

気仙沼の森と海を守る会 松本まり子代表:
「今回(風力発電事業が)計画されている場所が、『市民の森』という気仙沼市の土地なので、貸し出す際には市民の合意、理解、賛同が絶対条件」

請願書を受け取った千葉議長は「真摯に受け止め、討議を重ねたい」と述べました。