◆福岡市では全中学校で校則を見直し
下着の色を指定したり、特定の髪型を禁止したりと、合理的な理由がないいわゆる「ブラック校則」は、いま社会問題となっています。福岡市では、下着や眉毛、髪型などの校則を設ける学校が8割を超えていましたが、2022年4月から市内の全中学校で校則の見直しを図りました。
RKB植高貴寛「こちらの中学校では、4月から新たな校則が始まりました。運動靴の靴箱にはいろいろな色の靴が見られます」

福岡市東区にある香椎第2中学校です。靴箱には、2021年までは見られなかった様々な色の靴が並んでいます。生徒や教員のほか、保護者や地域の代表が集まり、校則を見直す検討委員会が開かれました。

熊谷善校長「特にこれだけ(校則を)緩めてほしいという議論は少なかったかなと。それよりも、例えば将来、高校入試や社会に出たことを踏まえた校則のことが議論に出たかな」
◆生徒の意見採り入れて校則を見直し
新しい校則では、ポニーテールやお団子ヘアーが認められ、眉毛については「自然な状態を保つ」という項目を加えて、悩みがある生徒には個別に対応するとしました。また、下着は白だけが認められていましたが、2022年からは5つの色から選択できるように変更しています。

熊谷善校長「服装や頭髪の乱れが問題行動につながっていくケースをたくさん見てきましたので、その部分が少し広がることによって『大丈夫だろうか』という心配はありました。ですが、子供たちがしっかり受け止めて適応したな、と感心しています。
福岡市教委 永野主税中学校教育課長「生徒一人ひとりから意見を採り入れて、生徒自らルールを作る『ルールメイキング』を取り組めていることは、とってもいいこと」