◆見直しの「趣旨」理解できていない学校も

一方、市民団体が福岡市の28の公立中学校を調査した結果、20校以上の学校で「眉毛を整えてはならない」という項目が残されたままでした。また、半数以上の学校で下着の色などの規則もありました。市民団体は2022年9月、「学校側が校則の見直しの趣旨を理解していない」として、教育委員会に改善を求める要望書を出しています。


福岡市の制服を考える会 後藤富和弁護士「(下着を)白1色だったところを『黒も可とする』とか、制限を少し緩めるという捉え方をしている学校は、(校則見直しの趣旨を)全然理解していないですよね。『個性を尊重する』『多様性を尊重する』というのであれば、抜本から『そもそもこの校則はなんで必要だったのか』というところから検討し直すことが本来必要だと思いますね」