◆なぜ幼児用教材「迷路」? ひたすら反省文
その後、学校に呼び出された母親は、教員から自習用に渡された教材を見てあ然としました。

女子生徒の母親「3歳、4歳、5歳用の『迷路』だったんですよ、教材が。そういうテキストを買って、娘に与えていた。お絵描きしていいよとか。あとは『眉毛剃ってごめんなさい』みたいな反省文をひたすら書かせる」
別室登校となった女子生徒は、壁を向いた状態で座らされ、5人の教員から取り囲まれるように監視されていたということです。
女子生徒「取り囲まれて腕組みされて『白状しろ』と言われたので、本当のことを言っているのに信じてくれないのは、その時すごく傷ついたし、ものすごくつらかったです」
女子生徒の母親「ストレスで死ぬんじゃないかと思って、つらかったですね。改善したいんですけど、学校がそんなことするから、解決しようがないんですね」
◆久留米市教委「直ちに行き過ぎとは言えない」

女子生徒に対する指導は適切だったといえるのか。学校側は、RKBの取材に対し、「この学校かも答えられない。教育委員会に聞いてください」と回答しました。
この問題は、6月の久留米市議会でも取り上げられましたが、教育委員会の担当者は、学校側の対応をこのように釈明しています。
久留米市 秦美樹教育部長「発達段階の子どもたちが、眉や髪型ばかりに気を取られ、肝心の学習や生活がおろそかになることを心配したものではなかろうか、と思います。個別に説諭や内省を促すこともあり、別室での指導が直ちに行き過ぎ、合理的でないとは言えないと考えています」