目の周りをしつこく飛び回り汗や涙をなめる「メマトイ」

ー外で過ごしていると、時折目の周りにまとわりつくように飛んで、手で振り払ってもしつこく寄ってくる虫がいますが、あれは何でしょうか。

(東洋産業 大野竜徳さん)
「ハエの一種、メマトイかもしれません」

「とにかく目や鼻、口の周辺をしつこく飛び回り、汗や涙に含まれる塩分を求めて近づいてきまて、なめとっていきます」

「大きさは2~3mmと小さいですが、顔の周りを飛び回るので、音も見た目も触感もあり、追い払っても、追い払ってもしつこく顔の周囲を飛ぶのでとっても嫌な思いをします」

「山道、林道、登山道、渓流沿いなどの木陰や湿った場所を歩いているといつの間にか顔の周りをずっと飛び回っていることがあります」

「吸血はしないので傷口は残らず、日本では伝染病の媒介も心配はほぼありませんが、目に入ったり、うっかり吸い込んだりすることもあり、そうなるとより気分が悪いですね」

「こっそり血を吸いに来るほかの生き物と比べて、顔の周りを飛ぶので、しつこさと目立ちっぷりは群を抜いていて、かなり精神的ストレスがあります」

「当然目に入った場合、痛いですし、ごしごしこすって目をケガすると結膜炎や細菌感染のリスクはあります」