信州人も大好きなギョーザ。お店によって様々な味がありますが、こだわりのギョーザを取材しました。

ニラが香るこちらのギョーザ。「地域を元気にするギョーザ」なんです。

作っているのは、創業半世紀、塩尻市の「美勢(みせ)商事」。
学校給食のほか、大手スーパーやデパートからも注文を受けていて、1日20万個を生産しています。


原材料はすべて国産で、とりわけニラはオール・メイド・イン・塩尻にこだわっています。


美勢商事 相馬安弘常務:「原材料の供給で確保が困難であったりした状況の時に、自分たちで使うものは自分たちで作ろうという思いがありまして」

きっかけは、2008年の中国製冷凍ギョウザによる食中毒事件。国産の野菜の需要が増え、ニラの価格が高騰したのです。

そこで、それまで営業一筋だった野本さんたちがニラ栽培をスタートさせたのです。

きららファーム 野本孝典社長:「ニラを作っている農家さんにお願いして、いろいろ聞いていってみたら、ニラだったら素人でも出来そうだなと」


15年で畑は20倍に拡大し、ニラの生産は協力農家も合わせて年間50トンに。売り上げも大きく伸びました。

事業が農業へも広がり、働く時間にも柔軟に対応できるため、新たな雇用が生まれたのです。なかには80代という人も。

80代女性従業員:「工場は時間に追われちゃうじゃないですか。機械の速さについていかなきゃいけないけど、農業は自分のやりたいようにできる」

ニラのギョウザが会社も地域も元気にしています。