栄養の面から比較すると…

漢字で書くと「糠」。ぬかの部分には、お米の栄養が凝縮されています。白米と米ぬか部分を比較すると、重さでは「白米90% ぬか10%」ですが、栄養素の観点から見ると「白米5% ぬか95%」になっているというのです。

白米に精米しても、エネルギーや糖質はしっかり残りますが、ビタミンやミネラルといった他の重要な栄養素は大幅に減少してしまいます。だからこそ玄米を混ぜるとか、玄米の要素をすこし残す精米は、栄養価の面でも非常に重要と言われています。

3分づき、5分づき 栄養と食感のベストバランスは?

「3分づき」「5分づき」「7分づき」といった言葉を聞いたことがあるでしょうか。玄米の表面にある「ぬか層」をどれだけ取り除くか、つまり精米の度合いを示しています。図のように、精米の度合いによってぬか層の残り具合が変わります。

「5分づき」は、ぬか層を半分程度取り除いた状態を指します。「3分づき」は、ぬか層を3割だけ削り、約7割を残したもので、玄米に近い栄養価が期待できますが、ややパサついた食感になることもあります。どの分づき米を選ぶかは、栄養価をどれだけ重視するか、また食感の好みによって変わってきます。