明かされた「肩代わり」の実態と今後の調査

自民党氷見市支部は、2023年の約100人分の党費約28万円について、前の支部長で、当時、堂故茂参議院議員事務所の私設秘書が肩代わりしていたことを、24日の定期総会で明らかにしました。

不適切な党費の処理があったのは、2023年の約100人分で、合わせて27万から28万円にのぼります。

氷見市支部によりますと、党費は基本的に、議員が党員から年末に回収し、支部を通じて県連に納めることになっています。

しかし、議員の引退などを理由に、担当がいない一部の党員の党費の支払いについて、前の支部長で、当時、堂故茂議員の事務所の私設秘書が、前の事務担当者との引き継ぎができず、納付期限が迫っていたこともあり、肩代わりしたということです。

自民党氷見市支部 嶋田茂支部長:
「年越しに(党費を回収しに)行こうと思ったら、1月1日に地震が起きてそれどころではなくなった」

前の事務担当者が担当していた2022年以前の党費については、「当時の資料が乏しい」として、実態がわかっていませんが、支部の活動費から捻出されていたとみられます。氷見市支部は前事務担当者や、議員などに聞き取り調査などを行うことにしています。

私設秘書による党費の肩代わりについて、堂故茂参議院議員は、質問に対しこう答えました。

Q)指示したことはないですか
堂故茂参議院議員: 「ないです」

堂故議員は自身の関与を否定しました。この問題は、自民党の党員獲得の仕組みや、政治資金の透明性に対し、新たな疑問を投げかけています。