愛知・一宮市の「GINZA」にコーヒーハウス「ぎんざ」

愛知県一宮市の「木曽川町銀座通り」。堂々とそびえ立つアーチにははっきりと「GINZA」の文字が書かれています。さっそく銀座の街を闊歩するご夫婦に話を聞きました。

(地元の人)
「(Q:ここは銀座なんですか?)銀座やけども、ここの店みんな閉まっちゃって何もないです」

この街で約40年営業する「コーヒーハウスぎんざ」。毎日「ぎんざ」に通っているという、こちらの“銀座レディー”たちに話を聞きました。

(常連客)
「昔は映画館が3つありました」
「どんどん女工さんが流れて、銀座街をぞろぞろ歩いとったんでしょう」
「集団就職で来た人たちがにぎやかに」

戦後、繊維産業が盛んだった木曽川町などの尾州地域には、工場で働こうと全国各地からたくさんの女性が集まりました。それにあわせて周辺には商店なども増え「木曽川町銀座」が誕生。当時、街は東京の「銀座」さながらのにぎわいだったといいます。

しかし時代が変わり、安い外国製の繊維が輸入されるようになると工場は撤退。さらに大型ショッピングセンターの進出や店主の高齢化などにより、銀座通りに約30あった商店はここ20年の間で半分程に減りました。