長野電鉄で21日夕方、列車が金属パイプ製の小屋と衝突し乗客3人が死傷した事故で、死亡した男性会社員の死因は、頭と首に強い衝撃を受けたことによる頭蓋内損傷と分かりました。
21日午後6時前、須坂市の長野電鉄・日野駅近くで、普通列車が金属パイプで作られた小屋と衝突しました。
この事故で、先頭車両の窓が割れ、乗客の男性1人が死亡、2人が軽いけがをしました。
警察は27日、死亡した長野市の56歳の男性会社員の死因について、頭と首に強い衝撃を受けたことによる頭蓋内損傷と公表しました。
調べによりますと、男性には頭と首に傷があり、パイプや割れたガラスが当たった可能性があるということです。
小屋は農業用トラクターなどを置くため線路脇に建てられていたもので、所有者の男性によると、「事故の1週間ほど前に自分で作り始め、まだ途中だった」ということです。
気象庁は事故当時、現場周辺では秒速およそ30メートルの突風が吹いたと推定していて、小屋は突風で飛ばされた可能性があるとみられています。
警察では、男性が割れた窓の近くの席に座っていたとみて、何が当たったのかなどを引き続き捜査しています。
事故をめぐっては国の運輸安全委員会も原因を調べています。